結婚式の映像演出といえば、真っ先に思い浮かぶのが、プロフィールムービー。
自分たちの生い立ちをゲストのみなさんと共有するという、なかなか結婚式以外の日ではできない経験です。
やっぱりプロフィール映像にはこだわりたいと思うのが、素直な気持ちだと思います。
でも、どんなに凝った映像を作っても、構成や内容がしっかりしていないと「見ていて面白くない」「なぜか感動しない」「途中で飽きた」なんて、とても残念な仕上がりになってしまうのがプロフィールムービーなのです。
今回は、そうならないために押さえておきたいポイントをご紹介したいと思います。
私が自作したプロフィールムービーも公開しますので、動画作成の参考にして頂ければと思います。
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結婚式のプロフィールムービー自作の工夫点!
1.プロフィール映像の全体構成を考える
実際に作るには、ムービー全体の構成から考えます。最もオーソドックスな構成は
- 新郎の生い立ち
- 新婦の生い立ち
- 新郎新婦の出会いから、結婚まで
ですよね。
この3つに分けてムービーを作ると、視聴者が見やすいムービーになります。
というより、これ以外の構成を見たことがないです。プロフィールムービーにおける“お約束”という奴なのではないでしょうか。
2.プロフィールビデオのちょうどよい時間を考える
せっかくの機会なので、内容盛りだくさんでゲストの方々に楽しんでもらいたい!そう考えて制作される方がほとんどだと思います。
しかし、ただ長い映像を作れば良いというわけではありません。ゲストの人は絶対に飽きます。
Youtubeなどで結婚式動画を観ると、中座中のプロフィールビデオは大体「7分〜8分程度」に収まっていると思います。
映像のクオリティにもよりますが、写真のみの構成で8分を超えた映像を流すと、大体の人の集中力が途切れてしまいます。仮に8分を超える映像だったとしても、当日の披露宴会場は暗いし、一生に一度の晴舞台なので、映像を観てもらえるとは思いますが、結構苦痛に感じる人も出てくると思います。
どうしても詰め込みたい人は、分割して上映する、動画を入れる、映像にストーリーを入れて飽きさせない配慮をする、などの対応を考えましょう。私はつい調子に乗ってしまい、9分の映像になってしまいました。。。
3.タイトルを入れる
ざっくり構成を考えたら、冒頭にタイトルを付けましょう。
これは意外と忘れがちですが、大切。タイトルがないと何が始まるのか分かりません。本に表紙がついているように、映像の最初にも何かしらのタイトルを入れましょう。
二人の写真+文字などで飾ると分かりやすいね!フォントもちょっとオシャレに工夫したりね。これでわくわく感も倍増です。
4.新郎・新婦の生い立ちには、当日参加のゲストが写っている写真を使う
ゲストは「自分が写っている写真が表示された時」に盛り上がります。
あまりエピソードのない写真(被写体が自分のみなど)はあんまりおもしろくないので出来るだけカットしましょう。
また、二人の生い立ちと出会いの3部構成で作る場合、新郎新婦のどちらかに偏りすぎないように素材の量を調整します。
生い立ちの部分は、0歳から学生時代の写真を多く取り入れる事により、どう成長してきたかが分かるので、招待されている方々は喜んでくれます。幼い頃の天真爛漫な表情や、記念写真など、本人が主役で大きく写っている写真が分かりやすいと思います。
写真集めの時に、反抗期で高校時代写真全然撮っていなかった!と、過去の自分の行いを反省する新郎も多いことでしょう。
幼い頃の写真がほとんど無い場合でも、幼い頃に作った作品だったり作文だったり、部活動の賞状だったり、思い出を振り返れるものなら何でもいいので、載せましょう。
5.新郎新婦の出会いから結婚までは、ゲストが知らない意外な部分を表現する
当日映像を見るゲストにとっては、2人が出会ってからの出来事はある程度知っている場合が多いので、カップルの意外な一面を見せるとゲストが盛り上がります。
普段はクールな感じなのに、こんなにラブラブなんだ!とか、えっあのBBQの時にはもう二人は付き合い始めてたのか!みたいな。
もし、ストーリーが作りにくい写真が多いのであれば、一枚一枚、どこで撮った写真かを説明するのではなく、写真を短い間隔のスライドショーにして「かけがえのない時間」とコメント表示するくらいがちょうどよいかもしれません。
私の場合、お互いのことを知っている友人が少なかったので、二人が出会ってからは、あんまり具体的な内容ではなく、お互いが仲良しであることを伝えるイメージビデオみたいにしました。
6.写真の状況説明は避ける
生い立ちについても、出会ってからについても、「見れば分かる状況説明」は止めましょう。例えば、東京駅の前で写っている写真に「東京駅!」というコメントが書いてあっても、当たり前だろ。。と思われて、意味をなさないことになってしまいます。
例えば、東京駅の写真だったら、「遠距離恋愛中はいつもここでお別れしてました」とか書くと、このカップルずっと遠距離だったんだなと、ストーリーを感じますよね。
7.BGMを映像の雰囲気と合わせる
プロフィールビデオはストーリーが大事!
そのストーリー性は、「写真」や「コメント」だけではなく、「BGM」からも演出することが出来ます。
Youtubeやvideohiveで、サンプルのプロフィールビデオ見て、「自分もこういうの作りたい!」と思って作ってみたものの「あれ?なんかサンプルのような完成度にならないぞ。。。」ということが往々にしてあります。
写真もコメントも完璧なはずなのに。。。おかしい。。。
そういう場合は、BGMを見直しましょう。写真の雰囲気に音楽が合っていない場合があります。
何度も上映してみて、イメージと違ったら音楽を変えよう。
8.最後の締めのメッセージを入れる
「終わりよければ全て良し!」という言葉があるように、最後にありがとうのメッセージを伝えることで映像が良い感じに締まります。
逆に言えば、最後のコメントがない場合、どこで映像が終わったのか分からず、司会者のコメントで「えっ?終わり?」と気づくということになりかねません。しっかり動画内で終わりであることをアナウンスすると同時に、視聴してくれたことに感謝の意を伝えましょう。余韻は大事だよ。
私が自作したプロフィール映像
(※事情により後日公開します。ゴメンネ。)
Videohiveのテンプレートである「My Summer – Photo Gallery」と「The Story of Love」を使っています。
生い立ちは古めかしく、出会いからは明るい感じの演出にしてみました。
ちょっと長いけど、写真に動きがあるから、多少は飽きにくいでしょ?
最後に!!
なんども繰り返しになりますが、プロフィール映像は、一生に一度しか公開できない特別な映像です。
飽きられてゲストに観てもらえなかったら、とても残念ですよね。。
ストーリー性を意識した写真の選択やコメントの書き方が最も重要ですが、写真/文字の出し方や、音楽、文字のフォントなどに気が使えるところは使って、完成度の高い映像を目指したいところです。
そのためにも個人的にはVideohiveのテンプレートを使うことをお勧めします。
詳しくは以下の記事で紹介しているので、ぜひご参照あれ!!

初めまして、結婚式のプロフィールムービーの手作り方法を探してたどり着きました。
素敵なテンプレートだなぁと思っていたのですが、基本的に英語なんですよね…?
無知な私でも作ること、可能なのでしょうか?また、もし、もしよろしければ制作していただくことなどはできないでしょうか…?
>りぃ様
コメントありがとうございます。
テンプレートの文字は英語ですが、アフターエフェクトのソフトは日本語版で作業できるので、
文字と写真の修正だけであれば、誰でも簡単にできると思いますよ。
直接こちらで制作するのは難しいですが、もしわからないところあればアドバイスはできると思います。
こんにちは。
あれからこちらを参考にムービーを作成してみようと思ったのですが、my-summerのダウンロードをして編集しようとすると、全体が白黒になってしまい編集どころかにっちもさっちも行かなくなってしまい…。
プレビューのムービーのようなカラーの状態にする方法を教えていただく事はできますか?
>りぃ様
コメントありがとうございます。
ご連絡遅くなってしまい大変申し訳ございません。。。
全体が白黒になってしまうというのはAftereffectsのソフト自体が白黒化してしまうということでしょうか。
それとも写真が白黒に表示されてしまうということでしょうか。
my summerは写真にエフェクトがかけられており、自動的に写真が古めかしく色あせた感じで表示されます。
もしそれが気になるようでしたらエフェクトのレイヤを非表示にすると良いと思います。
ソフト自体が白黒になってしまうとしたらなんらかのバグだと思います。AftereffectsCCをお使いでしたらソフトを更新してみてはいかがでしょうか。