やあやあ、能ある鷹h氏(@noaru_takahshi)だよ。
一ヶ月ほど胃の痛みや張りが続いていたので先日検査のため、初めての経鼻胃カメラをしてきました。
幸いにも結果は異常なしとのことで一安心したのですが、まだ バリウムも胃カメラなど体内の検査らしきものは全く経験がない私としては、
楽に受けたい
このことだけが頭にありました。
今回はまだ胃カメラを飲んだことのない若い方のために、 具体的な検査の流れと、 実際に胃カメラを飲んでみて感じた感想やコツなんかをメモしておこうと思います。個人的にはもう二度と飲みたくないけどな!!
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胃カメラって何?
多くの方はなんとなくご存知かと思いますが、胃カメラと聞くと、
- 苦しい
- 吐き気との闘い
みたいなイメージがあります。
wikipedia先生によれば、
上部消化管内視鏡(じょうぶしょうかかんないしきょう)とは、一般に消化器科にて用いられる内視鏡もしくは検査・治療手技のこと。食道、胃、十二指腸までの上部消化管を観察する。英語では機器は Esophagogastroduodenoscope、手技はEsophagogastroduodenoscopyと異なるが、日本語では同じ語句を用いることが一般的である。胃カメラ(Gastoroscopy)とも呼ばれている。日本での略称は現在はEGD(Esophagogastroduodenoscopy)である。かつてはGIF(Gastrointestinalfiberscopy)であった。
昔は以下のような方法で胃を検査していたそうです。
怖いですね。。。この時1868年。
これが徐々に進化していき、光ファイバー製のもの、電子スコープ(CCD)製のものが開発されて今に至ります。日本ではほとんどCCD製のものです。当初は口から入れる方法(経口内視鏡)が主流でしたが、CCDの高解像度化により鼻から入れる方式(経鼻内視鏡)が登場しました。
口から入れる胃カメラより、鼻から入れる胃カメラはそれよりもかなり楽だと聞いたことがあります。
当然辛いのが嫌な私は径鼻胃カメラを選択。
径鼻胃カメラのメリット
- 経口内視鏡に比べ嘔吐感や息苦しさなどの苦痛が少ないこと
- 検査中に会話することが可能
なことが大きいでしょうね。吐き気を催すのは勘弁です。
実際、鼻の穴に充分麻酔をかければ痛みや吐き気はほとんど感じませんでした。
また、ノドの刺激が少ないので胃の動きが誘発されにく、検査前に受ける注射を省略できます。
径鼻胃カメラのデメリット
- 個人差による経鼻挿入困難
- 大きな生検採取やポリープ切除が不可
- まれに鼻出血が発生すること
などが挙げられます。細く作られているため口よりも画質がやや劣るとの話もあります。
しかし、この精密機器の進歩は日進月歩。最近の医療機器の技術向上により、より細い胃カメラが開発されています。細いおかげで、飲み込む時の苦しさも無く、管自体も細いため、食道の違和感も少なくて済みます。
検査の概要
鼻胃カメラは、細いスコープを鼻から挿入し食道、胃十二指腸の観察をします。経口胃カメラやバリウム&エックス線の検査より 気軽に受けられるとして近年は多くの方に選択されている検査方法です。
予約が取りにくく、私も検査が結構先になってしまいました。
検査時間
検査時間は5~10分程度。麻酔の時間をふくめると30分くらいですかね。
検査費用
胃カメラの費用は 診療報酬点数表で決まっているので、どの医療機関でも同じです。
「胃が痛い」「胃がムカムカする」など の症状があって 医師の判断で行う場合は保険が適用されます。
目安として4,000円前後でしょうか。ただし、健康診断を目的に行った場合は自費 目安として12,000円前後 の料金がかかります。
その他医師の判断によって下記料金などがプラスされます。
- 生検(細胞を取って顕微鏡で判定する)
- 内視鏡治療
- 初診料または再診料
- 内服薬
実際の検査の流れ
以下実際に体験した状況をメモ。検査は朝の10時からでした。
0.検査開始まで
【前日まで】 胃カメラの予約を取った後、血液検査が行われました。また、前日の21時以降から検査終了後までは 一切食べ物を食べてはいけない。 と注意されました。
【当日の朝】 当日はお水、お茶のみ検査2時間前までOKで、色の濃い牛乳、ジュース、コーヒーは禁止ですと言われました。朝、緊張していたので水はたくさん飲みましたね。
【持ち物】特になにも必要ありません。検査に必要なものは全部準備してもらえます。
【服装】検査着に着替えるので、何を着て来ても大丈夫です。
1.のどの麻酔
まず喉に麻酔をかけます。
喉は咽頭反射といって、誤って異物を飲み込まないように口の中の奥の方に物が当たるとオエッと吐き出す反射反応があるのでこれを防止するための麻酔です。
①血管収縮剤
鼻のむくみを取る薬です。ソファーに座り、左右の鼻の穴にゆっくりと 細長いスポイトで薬を流し込んでいきます。これをすると鼻がスーッと開いて通りがとても良くなります。
②麻酔
病院によって、液体、スプレー、ゼリー状など、麻酔薬の種類によって違いがあるそうですが、私の場合はスプレーでした。鼻から噴射されて喉に落ちてきている感覚が若干気持ち悪い感じです。あと、若干苦いです。念のため2回麻酔が行われました。
ポイントは麻酔を鼻に注入している間は、息を止めること!!息を吸うとムセます。自然に鼻から喉に回りこんでくるので そしたら液体を飲み込みます。
麻酔が効いてくると、唾を飲み込むこともうまくできない位に喉がマヒしてきます。喉が締め付けられ 急に呼吸がし難くなりますが、落ち着いて鼻でゆっくり呼吸すれば大丈夫です。
ここまで所要時間15 分くらい。
2.胃カメラを飲む
準備が終わったら、検査室の ベッドに横たわります。
潤滑ゼリーをスコープの管に塗りながらいよいよ開始。 片側の鼻から内視鏡を入れていきます。 (その時、鼻の通りの良い方の穴を指定できます。) カメラの太さは小指くらいだったかな。
鼻腔が狭いと個人的に思っていたのですが、意外と鼻はすんなり入りました。
鼻腔を通って喉のあたりの到達すると、お医者さんが胃カメラの管をグイグイいれてきます。ここが一番きつかったです。
ツバを飲むと、 管に喉が押しつけられて、吐き気を助長するので ツバを飲まないようにします。 よだれは垂れるけど気にしないようにしましょう。
それをゴクッと飲み込むと後はグイグイと胃まで管を押し込んでくれます。押し込まれる時は、全く苦しくないわけではありませんが、とにかく力を抜いて。
胃に到達すると、シューっと冷たいシャワーを胃に感じる。。胃液を洗い流しているのだそうです。 空腹なので気持ち悪い感覚。 と同時に胃に空気を入れて膨らますので、かなりお腹が苦しい。
先生が管の向きを変えて、次々写真を撮っていきます。うう、げっぷしたい。。。
十二指腸に到達。 鼻でゆっくり呼吸して終わるまで我慢。。。さらに注入される空気。
看護師「げっぷしないでくださいねー」いや、もう限界です。。。げふっ。。
医者「我慢してくださーい」げっぷした分、さらに入れられる空気。うう苦しい。鬼畜だ。。。
3.胃カメラを抜く
なんとかげっぷ欲を我慢しながら、バシャバシャと写真を撮り、一通り検査が終わったら、胃カメラの管を抜いて終わりです。
飲み込む時に比べれば、抜く時は全然苦しくありません。スルスルっと管を取り出しました。強い痛みもなく無事終了。
太い管が入っていたせいで、しばらくは食道のあたりに少し違和感を感じますが、すぐに何ともなくなります。その場で検査医の先生の所見を言われて終了。
4.経鼻胃カメラの後は診断
撮りたての画像を見ながら先生に診断していただきます。結果は問題なく良かった!
終わった後は鼻の感覚が少し麻痺している感じ。声も若干出しにくい。鼻水がたれてくるような感じがしますが 、麻酔が治るとすぐにおさまります。
5.胃カメラをした後の注意点
麻酔が切れれば、基本的には何をしても大丈夫。仕事に向かっても問題ありません。
注意点は以下の3つ。
- 検査後1時間くらいは鼻と喉に麻酔がかかっているため 飲食は控えます。
- 鼻からの出血を防ぐため、 1日は鼻を強くかんだりこすったりしないようにします。
- 病理組織を取った方は1日刺激物を控えます。
運動やお風呂の制限は特に無しです。
検査終了後は、半日以上ご飯を食べていなかったので、とてもお腹が空いています。ただ麻酔がかかっている時は 「今すぐ食べたい!」という気にはなりませんでした。
胃カメラの検査を楽にする方法
初めての胃カメラでわかったことが二つあります。
- リラックスして力を抜くこと
- 人の言うことはちゃんと聞くこと
順番に見ていきましょう!
1.リラックスする
とにかく検査医を信じて為すがままになることが大事。
一番大事なのは喉に力を入れないことです。唾が口の中に溜まってくるとどうしても自然に飲み込んでしまいたくなるため、口の中に唾を溜めない事が大事です!唾は全て口の外に吐き出しましょう。
呼吸を乱すのもよろしくないです。喉に違和感があってもパニックにならず、いつも通りの呼吸を心がけましょう。
あと、検査を受けるときの姿勢は、苦痛の程度に大きくかかわってきます。左半身を下にした完全な横向きになります。体に力の入らないだらんとした形が大切です。
2.先生の言うことは絶対
1とも似た話ですが、先生や看護師さんからのアドバイスはちゃんと聞きましょう。
検査が楽になるように色々声をかけてくれるので、疑わずに従うと結果的に検査が楽になります。
私はげっぷを我慢することができず、検査時間が長くなった上、さらにエアーを注入されるという罰をくらいました。我慢するのは難しいですが、平常心で頑張りましょう。
最後に!!
以上、胃カメラを飲み込む時のコツをお伝えしました。
胃カメラの経験がある人は、もう二度と受けたくないと口々に言います。私もその気持ちがよくわかりました。
とはいえ、病気を早期発見するためには避けて通れない検査ですので、少しでも楽になるような工夫をしたいものですね。。。