やあやあ、能ある鷹h氏(@noaru_takahshi)だよ。
「ミニマリスト」っていう言葉が一時期流行りましたが、その対極として「マキシマリスト」という言葉があることを最近知りました。
マキシマリスト宣言:好きなものを、たくさん買おう。|トイアンナのぐだぐだ
なるほど、マキシマリストという言葉は良いですね。私もマキシマリスト肯定派です。
今、私が住んでいるマンションは2LDK。
半年前に会社の寮から引っ越してきた時は段ボール15箱分くらいの荷物でした。
その時は広すぎる部屋で少ない荷物と共に寂しい生活を送っていたのですが、その後、妻と同居を始め、子供が生まれて、次々と増えていく荷物。
最近では、2LDKの部屋にモノが収まらない状況にまでなってきました。。。
この半年間でミニマルな生活と、マキシマルな生活を体験していると思うととても感慨深いですが、個人的には後者の生活の方が好きです。
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ミニマルな生活はやる気が失われる
引越しの過程で2週間くらい広い部屋に最小限の荷物だったので、かなりミニマルな暮らしを実践していたのですが、どえらいことに気づきました。
な に も や る 気 が 起 き な い
そうです。例えばノートパソコンを開こうと思ってもソファやベッドがないと開く気が起きない。
勉強をしようと思っても机がないと始める気が起きない。
本を読もうにもクッションがないと読めない。
なにか思い出の品に囲まれていないと寂しい。
「モノ」がないと人間って思ったように行動が出来ないんだなと感じるようになりました。
自分のモノにあふれていないと自分の部屋ではないようで落ち着かないのです。
デザイン界隈ではよく「アフォーダンス」という言葉を使いますが、家具や道具の形には人々の行動を促すインターフェイスとしての効果があります。高さ40cmくらいの丈夫そうな箱があれば座りたくなるし、ドアに取っ手があれば引っ張りたくなります。
しかし、そうした行動を喚起するモノが一切置かれていない部屋では本当になにもやる気が起きないということに気づきました。

引越しの時はモノが多いと大変だけれども、モノの多い生活の方が絶対に充実している。
ミニマリストを自称している方々は、とても強い意志をお持ちなのでしょう。。。私にはそんな生き方無理です。ああ、どなたか私がだらだら過ごすためのソファとクッションをお与えください!
マキシマリストとして生活するメリット
というわけで、私が考えるマキシマリストとして生きるメリットをご紹介します。
さあさあ、世の者たちよ、断捨離なんかせずに好きなモノを集めるのだ!!
1.好きなモノに囲われて生活する楽しみ
ミニマリストの哲学は、「良いモノを取捨選択して出来るだけ長く大切に使うこと」を美徳としていると思うのですが、良いモノと暮らす生活はミニマリストではなくとも達成可能です。
例えば、芸能人の豪邸訪問とかに散見される、床から天井までなんだかキラキラごてごてした家具がたくさん置かれた次郎系ラーメンみたいな部屋が好きであればそれも良し。
100均のカッティグシートと「LOVE」とか「ROCK」とか謎の文字が壁や棚に飾ってある「男前インテリア」と呼ばれるインテリアに囲まれるのが好きであればそれも良し。
ちなみに上記2例につき私は苦手ですが笑、思い出のつまった写真を飾ったフォトフレームやお気に入りの作家さんの本、気に入った家具、旅行で買った置物や工芸品、そうした一見実生活には直接影響しないけれど好きなモノに囲まれて暮らしたいです。
2.モノが勝手に生活リズムを作り出してくれる
人間、良い歳した大人になってくると、生活パターンが固定化されてきます。
朝、目ざまし時計の音でベッドから目覚め、カーテンを開けて、顔を洗い、お湯を沸かし、朝ごはんを食べて、スーツに着替えて出発。みたいな、どなたにもルーティンになっている行動があることでしょう。
その生活の中でいくつものモノが存在します。
お気に入りの柄のカーテン、奮発して買った北欧の食器、焦げがつきにくいプライパン、スーツハンガーに湯沸かし器。
こうしたモノがあることによって、毎日のリズムが整い、お気に入りのモノが生活を前に進めてくれるような気がしてきます。
もし疲れた身体で家に帰ってきて、部屋ががらんどうの空間だったら、私はそのまま布団を出して寝てしまうでしょう。
ソファがあったり、ワンダーコアがあったり、バランスボールがあったり、一見して無駄なものに囲まれているからこそ、毎日が楽しいものになるに違いありません。
3.自分のこだわりを知るきっかけにもなる
最近流行りの「ライフスタイルショップ」がなんとなくオシャレに輝いて見えるのは、何気ない小物で空間が埋め尽くされているからです。
もしそういったお店に本当に売りたい利益率の良い商品だけでお店が構成されていたら、売れるものも売れません。そういう合理的な思想の人は専門店で服を買うでしょうし。
本、音楽、服、家具、雑貨、植物、照明や毎日の食事。人間は何気ないモノによって、こだわりを構成しています。
もし私が好きなものだけを集めた空間に人を招けば、きっと多くを説明せずとも訪れた人はその人の人間性を感じ取ることができます。
4.モノの寿命は人生より長い
自分の思い出は受け継ぐことが出来ないけれど、モノは次世代に繋ぐこともできます。例えば上司からもらったアンティーク時計。1940年製ですが、いまだに手巻きで動いています。
父親が持っていたギターを子供が使って練習したり、おばあちゃんが来ていた着物を孫が着たりと、モノは家族の絆を受け継ぐ媒体となります。
好きな作家が描いたアートや大切に育ててきた植物、モノは常に思い出を纏っています。
そうした思い出が付随したモノが多ければ多いほど、人は自分に愛着を持つことが出来るのではないでしょうか。
5.モノを通じて興味が増えていく
モノを大切にする人は、壊れることがない限り、同じ家電を使い続けたりします。
でも最新の家電を使えば、ドラム式洗濯機が洗濯だけでなく乾燥までしてくれて、衣類を干す手間が省けたり、ルンバが勝手にお部屋を掃除してくれたりするかもしれない。最新のモノには新しい感動や発見があります。
モノを大切にすることは大事なことですが、もう一方で新しいモノに興味を持つこともまた楽しいことです。どちらか一方の選択肢を消してしまうのはとてももったいないと思います。
6.マキシマリストを維持するにはお金がかかる
モノを集めるのにはお金がかかります。でも物欲があれば、お金を稼ぐモチベーションにもつながるのではないかと思います。
一方で、実はミニマリストを維持するのにもお金がかかっています。なぜなら食事やクリーニングなどあらゆる家事をアウトソーシングしていることでミニマリストの生活が成り立っていることが多い為です。
ほとんど家にモノが存在しないということは、家の中に必要最低限の要素しか持ち合わせないから成立しているのですね。
衣食住といわれるように人の生活に「住」は必ず必要です。その「住」がより豊かになれば毎日の活力にもつながります。多くのモノを買って快適な暮らしに近づけていくことが人生の豊かさにもつながると思います。
最後に!!
トイアンナ氏の言葉を拝借すれば、ミニマリストとマキシマリストの違いは、“最低限必要なモノでアクティブに生きるのか、好きなものに囲まれてパッシブに生きるのかの違い”です。
私はパッシブ派です笑。
ただし、モノが多いことが幸せということと、部屋が汚いことは別次元のお話しです。
整理整頓は絶対にすべき。そういう意味では部屋の片づけがしやすいミニマルな部屋には憧れてしまいます。
というわけで、今の部屋を片付けるための整理整頓グッズを買ってこよう。
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