1月から続いていたでんぱ組.incの3ヶ月連続のシングルリリース。いよいよ、3/4に配信限定でリリースされた、第3弾シングル「STAR☆ットしちゃうぜ春だしね」をもって完結です。
この曲、前曲「ファンファーレは僕らのために」、前々曲「破!to the Future」と、勝るとも劣らない、でんぱ組の到達した新たな境地を感じさせる素晴らしい良曲だったので、感想をメモしたいと思います!
STAR☆ットしちゃうぜ春だしね – でんぱ組.inc
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「STAR☆ットしちゃうぜ春だしね」の感想。
今回の曲は、でんぱ組の代表曲にもなっている「でんぱれーどJAPAN」「でんでんぱっしょん」などでんぱ組の歴代楽曲でも上位を争う人気ソングを手掛けた、作詞:畑亜貴×作曲:玉屋2060%という最強タッグ曲。
曲を聴いてみると、相変わらずの密度。一回聴いただけでは、春一番を吹いたかのごとく何が何だかわからない。
二回、三回と聴いていくと、徐々に全貌を感じられるようになってきます。
玉屋2060%節としか言いようのないこのキャッチーさ。超高速ビートで進んだり、サビで急停止したり。色んな方向にベクトルを感じながら軽快に進むスピード感と、バンジョーが奏でるカントリー&ウエスタン調の音色と相まって、最高に春らしい爽やかな曲に仕上がっている。
ピコピコサウンドが減ったせいなのか分からないが、玉屋さんのバンド「Wienners」の楽曲っぽく聴こえるかな。
しかし、そんな玉屋節炸裂のメロディに乗る、超高密度の畳み掛けるような歌詞と6人のキャラ立ちした声色によって、相変わらずの「でんぱ組らしさ」を感じる内容になっております。
歌詞の内容を一言で言ってしまえば、「新しい未来に向けて前に進もう」的な背中後押しソングです。春の卒業・入学シーズンにぴったりですね。
でも、畑亜貴氏の絶妙な語感センスにより、圧倒的な深みが生まれています。
個人的に好きな歌詞は、
おやおや春だね? がんがんSTAR☆ットアップ
ムゲンダイ現代未来で いえす いいんじゃない?
そっと誰かを待ってるの 待ってるだけじゃ咲けないよ
この季節ってばピッタリだよ なんとなくでやってみるさ
そーっと誰かを待ってたら 待ってるだけのツボミさん
咲き咲きませり 咲き咲きませり 春だしね春だから春らしくね
STAR☆ットアップ Start up! 生まれ変わって春瞬の旬だよ
BRIDGEだ 渡っちゃえ 何度目だっていいから
ひとえに「春」といってもここまで表現の幅が広がるのかという驚愕の言葉選びセンス。
随所に感じさせる「現代らしさ」も味わい深いです。
また会うって信じてヨーソロヨーソロ旅立った先輩
…ばいばい! やあ世界の交通便利すぐにカムバック
交通網も情報網も発達した現代において、「別れ」と「再会」はカジュアルなものなのかなと感じさせます。
(余談ですが、ここの歌詞はみりんちゃんのパートですが、滑舌の問題なのか「ばいばい!」が「ぼいぼい!」に聴こえてちょっと可愛いです笑)
明日会うって知っててヤダヨーヤダヨー帰りたくない
…ばいばい! ねえこれってわがままだった? あーもう照れちゃう
ひとねむりしたあとで会いましょね
more!! 元気に臨機に遊べるんじゃない?
そういうカジュアルな世の中だからこそ、「考える前に動こう」と優しくもエネルギッシュに後押しする歌詞こそ、この曲を圧倒的にハッピーなものに昇華させていると感じました。
細かいところだと、この曲のえいたそ、輝いてますよね。
落ちサビのえいたそが神がかっています。
あと、今回はピンキーの歌唱力が光っている気がします。
<2016/4/6追記>
「STAR☆ットしちゃうぜ春だしね」のフルMV映像が3月末に公開されました!
それぞれがぬいぐるみだったり宇宙飛行士だったりキャラクターになりきってハチャメチャに踊っちゃうMAXハイテンションなMVに仕上がっております!
メンバーはもちろんだけど、間奏中に画面の中を走るでんぱな馬が可愛い!!
配信3曲を通しての感想
2016年の連続リリースは、でんぱ組の本領と言える超ハイテンションな曲ばかり。その集大成となるのが「STAR☆ットしちゃうぜ春だしね」で、期待を裏切らない圧倒的なクオリティだったと思います。
でも、同じハイテンションの曲とはいえ、過去の曲と比較しても、6人の歌唱力・パフォーマンスは以前より断然パワーアップしているのに加え、「曲のテーマ・構成・ターゲット」などの音楽性そのものに修正が加えられており、でんぱ組の音楽の幅がいっそう増しているように思えました。
2014年の「サクラあっぱれーしょん」までの”ピコピコアキバサウンド路線”から、2015年の「でんぱーりーナイト」以降、「おつかれサマー!」「あした地球がこなごなになっても」といったもう少し大衆受けするような”新機軸カジュアルオサレ路線”に移行し、2016年のこの配信3曲でこの二つの方向性が高次元で統合されたというイメージでしょうか。
そういう意味では、この配信3曲が、「ヒャダイン×Tom-H@ck」「浅野尚志」、「畑亜貴×玉屋2060%」という過去のでんぱ組の土台を作り上げてきたクリエイターたちに依頼されたのは必然のようにも感じます。
これからのでんぱ組の方向性もかなり期待できそうだ!!
まずは4月リリース予定のニュー・アルバム『GOGO DEMPA』がますます楽しみである!
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<過去2曲の感想は以下に記載していますので、よかったらご覧ください^^>

