ご当地のアートフェスが大好きな鷹h氏(@noaru_takahshi)だよ。
アートフェスとは、美術館の中だけに留まらず、街全体にアート作品を展開し、アーティストやその町の住民はもちろん、観光客も巻き込んで地域づくりにまで活動の幅を広げる大型の美術展覧会のことを指します。「旅」と「アート」のミックスともいえますね。もとは海外発祥のイベントで、日本では、地域おこしと絡めて、2000年代から広がり始めた試みです。
出展するアーティストもその地域に根付いた文化や風景から作品を制作することも多く、私たち訪問者は、芸術鑑賞を通して、その地域の風景や食べ物、地域の方々とのふれあいなど、五感でその地方の良さを味わえることが魅力です!
私もこのお祭りが大好きで毎年どこかしらの芸術祭に参加しています!
2016年の今年はなんといっても第3回目を迎える「瀬戸内国際芸術祭」が大注目ですが、前回も充実の内容だった「あいちトリエンナーレ」、初開催の茨城、さいたまの芸術祭など気になるイベントが盛りだくさん。その他にも全国各地でアートイベントが多く開催されます。
今回は、2016年に国内で開催予定のトリエンナーレ、ビエンナーレ、芸術祭をまとめました。要チェックですよ!
※未だ情報が出ていないアートイベントもありますので、随時更新したいと思います。
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2016年のアートフェス情報
3月開催
京都国際舞台芸術祭 2016 SPRING

<会期>
2016年3月5日(土)~3月27日(日)
<会場>
ロームシアター京都、京都芸術センター、京都芸術劇場 春秋座、京都府立府民ホール“アルティ”、京都国立近代美術館、ほか
<参加アーティスト>
ダヴィデ・ヴォンパク[ダンス]、地点[演劇]、チョイ・カファイ[ダンス]、松本雄吉×林慎一郎[演劇]、大駱駝艦[ダンス]、チェルフィッチュ[演劇]、トリシャ・ブラウン・ダンスカンパニー[ダンス]、マヌエラ・インファンテ / テアトロ・デ・チレ[演劇]、足立智美× contact Gonzo
、ボリス・シャルマッツ/ミュゼ・ドゥ・ラ・ダンス[ダンス]、researchlight[リサーチプロジェクト]ほか
京都国際舞台芸術祭は、その名の通り「舞台」がメインなので、舞台芸術がお好きな方には素晴らしいイベントでしょうね。私は参加したことないですが、春の京都と一緒に楽しめそうです。
瀬戸内国際芸術祭2016

<会期>
春:2016年3月20日(日・祝)~4月17日(日)、夏:2016年7月18日(月・祝)~9月4日(日)、秋:2016年10月8日(土)~11月6日(日)
<会場>
直島 / 豊島 / 女木島 / 男木島 / 小豆島 / 大島 / 犬島 / 沙弥島[春のみ] / 本島[秋のみ] / 高見島[秋のみ] / 粟島[秋のみ] / 伊吹島[秋のみ] / 高松港・宇野港周辺
<主な新規プロジェクト>
直島:建築家・藤本壮介設計の『直島パヴィリオン』。建築家・三分一博志設計の 『直島ホール』。
豊島:スプツニ子!の『八百万ラボ』。アンリ・サラの新作。大竹伸朗の新作。クリスチャン・ボルタンスキーの『アニミタ』
男木島:松本秋則の『アキノリウム』。大岩オスカールの『部屋の中の部屋』。
女木島:カオスラウンジの『鬼の家』
小豆島:「福武ハウス」において、台湾などアジアの作家によるグループ展を開催。
犬島:家プロジェクトにて、5つのギャラリーでそれぞれ新作を展開。
粟島:日比野克彦の『瀬戸内海底探査船美術館プロジェクト』。
伊吹島:みかんぐみ+明治大学学生(日本) 『イリコ庵』
出典: 瀬戸内国際芸術祭 2016
春・夏・秋と1年にわたって開催される瀬戸内国際芸術祭。なんといってもボリュームがすごい。島と一体になった建築とアート。数々の島を巡りながら、自然・人々・アートと関わり合うことが出来ます。作品鑑賞はもちろんだけど、単純に島歩きが楽しい!
8月開催
あいちトリエンナーレ2016

<会期>
2016年8月11日(木・祝)~10月23日(日)
<会場>
愛知芸術文化センター、名古屋市美術館、名古屋市内のまちなか(長者町会場など)、豊橋市内のまちなか(豊橋駅前大通会場など)、岡崎市内のまちなか(康生会場など)
出典: あいちトリエンナーレ2016
死ぬほど熱い8月の名古屋で開催されるあいちトリエンナーレ。炎天下でふらふらしながらも、たくさんの作品が街中を占拠します。都市部はもちろん、郊外にも展開される芸術祭、演劇などのパフォーミングアーツも盛りだくさん。新進気鋭の作家も多く登場。これはかなり気になる。。。
9月開催
みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2016

<会期>
2016年9月3日(土)~25日(日) ※予定
<会場>
山形県郷土館 文翔館、東北芸術工科大学キャンパスなど
東北で開催される芸術祭。東北芸術工科大や郷土館が中心となって、東北独自のアートが展開されます。
なんといっても注目は2016年2月にオープンする『とんがりビル』。「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2016」の参加作品を、市民とクリエイターがともにつくりあげていく「みちのおくつくるラボ」を実施しているそう。アートだけにとどまらない、地域の文化拠点になれるのか興味があります。
BIWAKOビエンナーレ2016

<会期>
2016年9月17日(土)~2014年11月6日(日)木曜休
<会場>
滋賀県近江八幡市
出典: Biwakobiennale
琵琶湖の周辺に展開する芸術祭。2001年から開催しており、その歴史は長い。
海外からの作家も多数参加しており、今年も見ごたえ十分な展示になる予感・・・!
茨城県北芸術祭2016(初開催)

<会期>
2016年9月17日(土)~11月20日(日)
<会場>
五浦・高萩海浜エリア、日立駅周辺エリアなど
<参加アーティスト>
ソンミン・アン、ザドック・ベン=ディヴィッド、オロン・カッツ、ティファニー・チュン、ハンス・ペーター・クーン、テア・マキパー、森山茜、落合陽一、チームラボ、米谷健+ジュリア、やくしまるえつこ(テーマソング制作)ほか
初開催の芸術祭ですが、総合ディレクターが南條 史生(森美術館館長)ということで、かなりの気合を感じます。落合陽一やチームラボという最近話題にテクノロジー系作家を始め、やくしまるえつこがテーマソング制作などサブカル層にもヒット。海外アーティストも半数ということで、充実の内容になるに違いない。楽しみだ!!
さいたまトリエンナーレ2016(初開催)

<会期>
2016年9月24日(土)~12月11日(日)※予定
<会場>
武蔵浦和駅周辺~中浦和駅周辺、大宮駅周辺~さいたま新都心駅周辺、岩槻駅周辺
<参加アーティスト>
秋山さやか、アイガルス・ビクシェ、チェ・ジョンファ、藤城光、ダニエル・グェティン、日比野克彦、ホームベース・プロジェクト、磯辺行久、 日本相撲聞芸術作曲家協議会JACSHA(鶴見幸代、野村誠、樅山智子)、 川埜龍三、オクイ・ララ、松田正隆、 目(南川憲二、荒神明香、増井宏文)、 向井山朋子、 新しい骨董(山下陽光、下道基行、影山裕樹)、長島確、西尾美也、野口里佳、岡田利規、大洲大作、大友良英、小沢剛、ソ・ミンジョン、高田安規子・政子、多和田葉子、マテイ・アンドラシュ・ヴォグリンチッチ、アピチャッポン・ウィーラセタクン、ユン・ハンソル ほか
出典: さいたまトリエンナーレ
こちらも初開催のトリエンナーレ。日比野克彦や小沢剛など、大御所から若手まで多くのアーティストがバランスよく参加するイベントだと思います。東京からも近いので、かなり注目度が高いですね!
10月開催
岡山芸術交流|OKAYAMA ART SUMMIT 2016 (初開催)

<会期>
2016年10月9日(日)~11月27日(日)
<会場>
岡山県天神山文化プラザ、旧後楽館天神校舎跡地、岡山市立オリエント美術館、旧福岡醤油建物、
林原美術館、岡山城、シネマ・クレール 丸の内、岡山県庁前広場
初開催となりますが、総合プロデューサーの石川康晴氏からは、「徹底的に差異化を図る」とのコメントがあります。オーディエンス・パブリックを重視するとのことで、作品も無理やり既存の街に作品を埋め込むのではなく、街との関係性を重視し、風景の中に自然とあらわれてくる展示が多くなりそうです。
最後に!!
以上、私が気になっている2016年開催のアートフェスをメモしました。
結構な種類のアートフェスがありますが、「地域づくり」や「まちおこし」を考える上で、こうしたアートフェスは、そのまちの地域資源や文化を見つめ直すひとつのきっかけとなるということは間違いないと思います。
こうした試みが同時多発的に各地で行われることで見えてくる、それぞれの地域の価値や課題があるでしょうから、アートフェスの増加は嬉しいことですよね。
このうちどこまで観れるかはわかりませんが、できるだけ多くの芸術祭を見れたらよいなと思います!
<※2016/11/1追記>
2017年ver.もまとめましたので、ご興味ある方は是非!!