【感想】『そこまでやるか 壮大なプロジェクト展@21_21』斬新なコンセプト、発想力、なにより実現への粘り強さが半端ない。

やあやあ、能ある鷹h氏(@noaru_takahshi)だよ。

21_21 DESIGN SIGHTで2017年6月23日から開催中の『そこまでやるか 壮大なプロジェクト展』に行ってきました。

展覧会ディレクターは建築やデザイン、アートなど幅広い分野に精通するライターでエディターの青野尚子さん。Casa BRUTUSで良くお見かけするライターさんです。

この展覧会、とにかくタイトルがキャッチーです。「そこまでやるか展」ですよ。どこまでやっちゃってるんだ!?って思いますよね。

実際に行ってみて、確かに思いました。「どうかしてるぜ」ってね。

既存の表現方法では収まらない大胆かつ突飛な発想で活躍する世界各国のクリエイター8組による、圧倒的に突き抜けたプロジェクトがいくつも紹介されておりました。

今回はそんな展覧会の様子をメモしておこうと思います!



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『そこまでやるか 壮大なプロジェクト』展レポート

以下、気になった作品を中心にご紹介します。

受付の後ろには「そこまでやるか」と記載されたトートバッグ。デザインは<刈谷悠三+角田奈央/neucitora>。若干枠からはみ出ている文字や激しいオレンジ色により“そこまでやるか”感が伝わってきます。

展示室への階段を降りるとなにやら白い物体が。これは後ほど正解がわかります。

会場構成は成瀬・猪熊建築設計事務所。地下の展示エリアに入ると、壁面に8プロジェクトが具体的な数字とともに紹介されています。なんとなく凄みは伝わってきますが、その真相はいかに。

クリストとジャンヌ=クロード|プロジェクト年表+地図>。最初のアーティストはクリスト。自然の風景を変えてしまうほどの壮大なスケールで膨大な時間をかけたプロジェクトの年表です。

1960年から始まって50年。2010年には21_21 DESIGN SIGHTで大々的な個展が開催されました。

マスタバ、アラブ首長国連邦のプロジェクト>。41万個のドラム缶をつかった彫刻の計画。現代版ピラミッドですね。ドローイングやコラージュ、地図やドキュメント写真が展示されています。

クリストが語る言葉はかなり理系的。構想はかなりぶっ飛んでいますが、テクノロジーを駆使して諸問題を丁寧に解決していきます。

Church of the Valley>。建築家の石上純也が中国の山東省にて計画中である教会プロジェクトの展示です。

幅1.35m×高さ45m(!)というとてつもなく細長い建築が1/10模型で見ることができます。

建物に天井はなく、まさに渓谷のような建築です。1/1の実物でどういう体験ができるのかまったく想像がつきません。。。

テープ・トウキョウ 02>。製作者はヌーメン/フォー・ユース。オーストリアとクロアチア出身の3人組ユニットです。

蜘蛛の巣のような独特なフォルムは、柔軟性のあるOPPテープ約21,120mを使って制作したそうです。まさに“巣”といえそうです。

中には同時に2名まで入ることができます。

実際に入ってみると、繭の中のような、はたまた伊東豊雄の建築模型の中に入ったかのような不思議な体験。結構床の傾斜が激しいので転ばないようにご注意を。

テンション構造になっているので、柔らかい踏み心地です。

ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ>。2011年の東日本大震災後、アニッシュ・カプーア、磯崎新等が長さ36mの巨大な風船状の可動式コンサートホールを制作し、宮城・福島でコンサートを開催したプロジェクト。

約500人が入れる巨大な風船。被災した木材で家具をつくる石巻工房も制作に協力したそうです。

【感想】『石巻工房の家具2011-2017展@DESIGN小石川』“DIYでつくる”美しさ、“DIYでつくれる”逞しさ。

2017.07.04

土の旅>。泥を使った絵画作品でおなじみ、淺井裕介さんの作品。約5m×10m、連続制作時間96時間かけて完成させたそうです。

東京ミッドタウン内で採取した土も使われているそうですよ!

大都市軸(フランス)>。続いて、作品が設置される場の歴史や風土をふまえつつも、広大な敷地に長さ数百メートルというレベルで巨大な彫刻作品ををつくっているダニ・カラヴァンの展示。

長さ3キロ以上、制作期間37年間という壮大なプロジェクト。

パリの歴史軸[axe historique]はルーヴル美術館から、シャンゼリゼ通りの凱旋門を経て、ラ・デファンスの新凱旋門までを結ぶ軸ですが、この作品は歴史軸の西側の延長線上にあります。

トウキョウ 2017>。一周回って最初の展示室に戻ってきました。始めに気になっていた白い物体。ジョルジュ・ルースの作品です。下から見るとだいぶ印象が違いますね。

三角形の鋭角の空間にある作品なのですが、あるポイントから見ると作品が正円に見えます。結構古典的な手法に思えますが、構造も凝っていて感動します。

ほら、エッジの処理も丁寧になされていて美しい!!

カプセルホテル 21最後は西野達さんの作品。安藤建築がなんとカプセルホテルに!

内部はこういった感じ。

西野氏の作品がホテルのデコレーションのように展示されています。

簡易シャワーも完備!

カプセル内もipadや充電器もあってちゃんと泊まれそうです。(外からは丸見えですが・・・。)

展覧会の感想

展覧会の内容は、まさにタイトルどおり。

いい意味で理性のネジが外れているような夢あふれる壮大な作品ばかりが大集結した展覧会でした。

彼らのすごさは一見実現不能に思われる諸問題を緻密にクリアして、本当に夢を実現してしまうところです。そこまでプロジェクトチームを引っ張っていけるカリスマ性や意思の強さに感服です。

これまで経験したことのない楽しさと新しい価値観に気づかせてくれる彼らは本当のアーティストだと思います。

ただ、プロジェクト自体は本当に素晴らしいものなのですが、残念なことに展示自体はただ並べて紹介されているだけという印象でした。

過去の21_21の展示と比べても会場自体に“そこまでやるか”感がないというか、特に会場に入って最初の展示室がプロジェクトの総括のようになっていて、導入部分で少し不完全燃焼感があった気がします。。

でも売店にOPPテープが売っていたのには笑いました!

最後に!!

西野達さんのカプセルホテルの展示はなんと会期中に一泊できるイベントが用意されているそうです。(詳しくは公式サイトをご参照ください。)

美術館に一度泊まってみたかったという方にはまたとない機会かもしれませんよ!

展示自体も楽しくてワクワクするものばかりなので、お時間が出来た際は是非ご覧になってみてはいかがでしょうか!

名称:『そこまでやるか』壮大なプロジェクト展
会場:21_21 DESIGN SIGHT
住所:東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン内
会期:2017年6月23日(金)- 10月1日(日)
休館日:火曜日
開館時間:10:00 – 19:00(入場は18:30まで)
入場料:一般1,100円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料
公式サイト:http://www.2121designsight.jp/program/grand_projects/

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鷹h氏 (@noaru_takahshi) の戯言

鷹h氏
私も「そこまでやるか!」と言われる仕事ぶりを発揮したいです。。

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