やあやあ、能ある鷹h氏(@noaru_takahshi)だよ。
“土木萌え”という言葉が持てはやされたり、六本木で“土木展”なる展覧会が開催されたり、近年、これまでにないレベルで注目を浴びている土木業界の仕事。
土木事業といったら、大自然を相手にする公共工事がほとんど。
構築物の巨大さや関わる人数の多さ等、そのストイックでダイナミックなプロジェクトに眼が行きがちなのですが、重要な役割を持っているものの一つに“建設重機”があります。
人が土を掘っていた時代から、スコップはユンボに、つるはしはドリルに。
大型建設機械はヒトの手となり足となって、プロジェクトの安全性やスピードを格段に向上させてくれました。
そんな建設事業には今や欠かせない重機、見た目のいかつさもさることながら、ネーミングセンスがいささか中二病っぽいんですよね!!
重機の名前を叫んだらロボットアニメの主人公っぽくなれるんじゃないかなっていうくらいアツい。
今回はそんな重機について、カッコ良いネーミングを厳選して集めてみましたのでメモしておこうと思います!
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建設機械とは
Wikipedia先生によれば、
建設機械(けんせつきかい、英語: construction equipment)は、土木・建築の作業(工事)に使われる機械の総称である。省略して建機(けんき)、または重機(じゅうき)とも呼称される。
人力で施工することが困難な作業を機械化したものがほとんどである。高度経済成長の時代に高層建築や道路整備などで建設機械が日本の社会資本整備に果たした成果は大きい。
20世紀末から21世紀現在では、公共事業のコスト削減が叫ばれており建設機械にはさらなる作業の効率化などの役割が求められる。
建設機械なくして今の日本なし!!重機の活躍によって、皆さんの便利な生活は成り立っているといっても過言ではありません。
一言に重機といっても、日常生活でよく見かけるものから、滅多に見かけないものまでかなり多様です。よく見る順に重機を紹介していこうと思います!
気になる重機シリーズ!<初級編>
ますは基本となる重機から!
油圧ショベル
これは一般の方々にもなじみがありますよね。ショベルカーのことです。
掘ったり、削ったり、積み込んだり、どんな工事現場でも大活躍の油圧ショベル。バケットをほかの道具に付け替えれば、切ったり、砕いたり、幅広い作業に対応出来ます。最も基本の重機といっても良いでしょう。
そんなショベルカーの別名は“バックホウ”。英語のbackhoeがその名前の由来でback(後部)とhoe(くわ)が合わさってbackhoe→バックホウとなるわけですね。
バックホウ。シンプルであるがゆえに心に響くというか。
レスリングなんかでうまいこと間合いとって隙を見て背中をとって、

バックホウ!!!!!!!
って言いながら攻撃してそうじゃないですか??これはジャーマンスープレックスだけどね!!
クレーン
こいつも良く街中で見かけるマシンですよね。荷物を上げ下げする荷役のための機械です。
そんなクレーンの仲間たちがこれ。

「ラフテレーンクレーン」。荒れた地形などの不整地を走行することのできるクレーンのことです。
テレーンクレーンって響きが好き。
80年代のロボットアニメの必殺技っぽいですよね。

喰らえ!!ラフテレーーンクレーーーーン!!!!
みたいなやつ。相手を持ち上げて落とす地味な技なんだけど、結構強いやつ。攻撃力3200くらいですかね。これは超電磁ヨーヨーだけどな!!
気になる重機シリーズ!<中級編>
続いて中級編!あんなり馴染みのない重機かもしれません。
パワーブレンダー
パワーブレンダー工法は、 ゆるゆるの地盤を硬くして、上の建造物がぐらぐらしないようにするために行います。セメント系固化材等の改良材を軟弱土に鉛直方向に強制的に攪拌混合し、連続して安定した改良体の造成を可能とする地盤改良工法です。重機自体はバックホウを使いますね。
パワーブレンダ―工法協会があるくらい気合が入っている工法です。
パワーブレンダー。プロレス感を感じます。。。
イメージは完全にこれ。ダブルラリアット。
パイルドライバー(杭打ち機)
建造物を作るときっていきなり地上部分を作り始めても、支える地盤が軟弱だと建物が傾いてしまうので、しっかりした地盤まで杭を打って、構造物を支える必要があります。
パイルドライバー(杭打ち機)は、そのような杭を必要な現場で地盤中に貫入若しくは打ち込む際に用いる機械のことを言います。建設工事や土木工事の基礎を造成するためには必須の機械です。

プロレスに「パイルドライバー」という技がありますが、まさに重機の杭打ち機で杭を打つようにして技をかけることからこの名がつけられたそうです。すでに必殺技の正式名称になってますね笑
そんな杭打機、昔は「打撃系」しかなく、高い場所からハンマーを落下させて、杭をがつーーん、がつーーんと打ち込んできたのですが、とにかくうるさい!そして振動もすごい!!狭い日本では近隣の迷惑でしかなく、徐々に様々な杭打機が登場することになります。
具体的にいうと「圧入系」「掘削系」「ハイブリット系」の杭打機の登場です。どうです、なんか厨二心がくすぐられてきたでしょう??
さて、これらの杭打ち機の名前も超カッコいいんです。
まずは「バイブロハンマー」。
振動式杭打機で強制振動を杭や鋼矢板に伝達することにより、先端の抵抗及び摩擦抵抗を急速かつ一時的に低減させ、打ち込みや引き抜きを行う工法です。打撃系の工法ですね。

いくぞ!!!バイブロハンマーーーーー!!!!
とか重量系の奴が叫んでそうじゃないですか。これはゴルディオンハンマーだけど。
はい、続いて「リバースサーキュレーションドリル」。
段々強そうな武器になってきました。掘削系の杭打機の一種です。
その名のとおり、削孔は循環水用パイプの先端に取り付けた特殊ビットを回転させ地盤を切削し、その土砂を孔内水と共にサクションポンプ又はエアーリフト方式などにより地上に排土し所定深度まで掘進する工法です。

これが音速の力!!!リバーーーーースサーーーーキュレーションドリル!!!!!!!
これはゲッタードリルね。
最後は「ダウンザホールハンマ」。
これはやばいですね。ダウンザホールハンマ。これも打撃系の杭打ち機。
ダウンザホールハンマ工法は、エアコンプレッサーから供給された圧縮空気によりハンマを駆動させ、ハンマビットが地盤を打撃することにより掘削する工法です。排土はビット先端から噴出するエアーにより行います。
ネーミングのパンチ力からも、あらびき芸人であるハリウッドザコシショウを思い出します。ハンマーカンマー。
気になる重機シリーズ!<上級編>
最後はコアな重機たちをご紹介します!!
ドリルジャンボ

出た―ドリルジャンボ!ドリルジャンボですよ!!!
ジャンボドリルじゃなくて、ドリルジャンボ!!!
トンネル掘削機ですね。ここでいうジャンボの英語は jumboですが、巨大っていう意味ではなく、「ユンボ」という意味らしいです。ドリルユンボと思っていただければ。
形が超大胆。マッドマックス感ヤバい。
これでトンネルを掘ってるんだからすごい。でも、こんな細い腕でどうやってトンネル掘るの?とお思いのあなた。
通常の山岳トンネルを建設する場合、まずドリルジャンボが切羽(トンネルを掘りたい方向の壁)部分に 50~80㎝間隔で150本、深さ3m程の穴を掘ります。そして150本の穴すべてにダイナマイトを入れて爆発させ、硬い岩盤を崩していきます。
ドリルジャンボの役割は、ダイナマイトを装填するための穴を掘るというものなのです!!
バケットホイールエクスカベーター

完全なラスボス。
人類が作った自走機械のなかでも最大のサイズを誇る露天採掘用超大型機械。露天採掘に用いられます。
長いアーム先端に回転式の巨大なホイールがついており、ホイールの外側には複数の掘削バケットがついています。採掘したい場所にこのホイールを押しあてて回転させ、表土の鉱物を大量に削り取る。アームの中にベルトコンベアが通され、採掘された鉱物はこのベルトで採集されます。

全長225メートル、先端のバケットホイールの部分だけでも直径21.6メートル、総重量14,200トン。写真の中に自動車や人間が写っているんだけど、そのサイズ感にただただ圧倒されます。

ホイールには18個のバケットが付けられていて、その一つが6.6立方メートルを削るために1日に24万トンもの採掘が可能とのこと。マイナス45度の過酷な寒冷地でも稼動できるよう設計。
ちなみに日本には存在しませんw
最後に!!
以上、気になる重機をご紹介しました。
いやあ、案の定アツいネーミングの建設機械・工法がたくさんありましたね!!
やっぱりプロレスとかロボットアニメのアツさとかなり親和性があると感じました。
他にも重機はたくさんあるので、建設現場を見かけたときには、働く機械にも注目してみてくださいね!!
![]() 重機fan(vol.1) |