東北に来たら建築巡りをしよう!絶対見ておくべき東北6県の名建築まとめ<現代建築編>

やあやあ、建築には目がない鷹h氏(@noaru_takahshi)だよ。

東北旅行を計画中のあなた!

グルメや観光地巡りもいいけれど、せっかく観光をするなら、きれいな風景や感動する景色が観たいという人も多いかと思います。

だったら、「建築」をみればいいじゃない!!

建築見学のために数十回の東北旅行を繰り返た私が、東北6県で見ておくべき傑作建築たちをご紹介していきたいと思います。

やっぱり建築は写真や動画じゃなくて実際に行ってみないとその良さが実感できない!

今回は東北の現代建築編。美術館や図書館など公共建築が中心です。メジャーどころが多いですが、マイナーなものも随時追加していきたいと思います。住宅や事務所などプライベートな建築は抜いています。



- sponsored link -


東北を代表する現代建築の名作

<青森県>

青森県と言えば、アートがアツい!「青森県立美術館」、「十和田市現代美術館」を二大拠点として、芸術祭も開かれるなど、とても面白い地域です。

青森県立美術館

photo

設計者は青木淳氏。

山内丸山遺跡に隣り合う形で建てられた美術館。真っ白の煉瓦が積まれた外壁が独特の風合いを生んでいます。青森県は、豪雪地帯。雪が降って辺り一面真っ白になったときに、周囲と同化する色味です。

地下を掘り込んだ空間もとてもダイナミック。

aleko_hall

建築はもちろん、展示内容も面白い。常設展の代表作品はシャガールの巨大な背景画のサイズは圧倒的ですし、青森出身の現代美術作家・奈良美智の「あおもり犬」も大迫力。

建物、美術作品を一体として設計された名建築です。

【名称】 青森県立美術館
【住所】 青森市安田字近野185
【連絡先】  017-783-3000
【開館時間】 10月1日 – 6月30日 9:30 – 17:00 (入館は16:30まで) 、
7月1日 – 9月30日 9:00 – 18:00 (入館は17:30まで)
【休館日】 毎月第2、第4月曜日 (この日が祝日の場合は、その翌日)、年末 12月27日 – 12月31日

十和田市現代美術館

140629131437

“アートを通した新しい体験を提供する開かれた施設”としてオープンした美術館。企画展示スペースは少なく、ほとんどが常設展示です。

個々の展示室を「アートのための家」として独立させ、敷地内に建物を分散して配置し、それらをガラスの廊下でつなげる展示方法。

一つ一つの作品を体験するための部屋はどれも特徴的なハコになっていて、そのつながり方も視線の抜けや外からの見え方に配慮されていて、とても美しく、内部の体験も面白いですよ。

140101000000-img3

設計者は西沢立衛氏。

「アーツ・トワダ」プロジェクトがスタートしたのは2005年。官庁街通り全体を美術館に見立て、アート作品の設置、十和田現代美術館の建設、アートプログラムの3つの活動を5年かけて進めていく計画です。町全体に彫刻があふれていてとても面白いです。

六ケ所村の原子力マネーによる箱ものと批判されることも多いこの施設。確かにコレクションのための購入と、作品の保全に多額の費用がかかるでしょう。でも、芸術は年を重ねると資産価値は上がります。同時に、観光客を呼び寄せる材料としての価値もあります。経済効果は年5億円という試算も出ているみたい。自然が豊かで土地が広くある土地柄にうってつけだと思います。

【名称】 十和田市現代美術館
【住所】 青森県十和田市西二番町10-9
【連絡先】 0176-20-1127
【開館時間】 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
【休館日】 月曜日(月曜日が祝日の場合は、その翌日)、年末年始

十和田市民交流プラザ「トワーレ」

plaza_02

設計者は隈健吾氏。

市民活動の拠点、市民交流の促進と賑わい創出の拠点として、つくられた施設です。

地域の交流施設ってキナーレやらカダーレやらいろんな名称がありますが、これは「トワーレ」。

2

こういうきれいな公共施設が町の中にあるって素晴らしいことですよね。

キッズルームの起伏に遊び心があって好きです。

【名称】 市民交流プラザ「トワーレ」
【住所】 十和田市稲生町18番33号
【連絡先】 0176-58-5670
【開館時間】 午前9時から午後9時まで
【休館日】 12月29日から翌年1月3日まで(年末年始)

<秋田県>

秋田といえば、豊富な自然!

特に林業が盛んな秋田県は、県産木材を使用した建築も多いのです。

新・秋田県立美術館

13788942811

設計者は安藤忠雄氏。

安藤さんは、打ちっ放しコンクリートの禁欲的な造形が特徴的な建築家ですが、今回も同様。21_21 DESIGN SIGHT(東京 六本木)や、地中美術館(香川県直島町)、大山崎山荘美術館(京都 大山崎)など多くの美術館を設計しており、安定の内容です。

秋田県立美術館は、三角形をモチーフとしており、安藤忠雄らしい造形です。

内部の大階段がダイナミックでかっこよい。

130317123106

展示内容としても、藤田嗣治の巨大絵画”秋田の行事”が展示されており、満足のいく美術館だと思います。

【名称】 秋田県立美術館
【住所】 秋田市中通1丁目4-2
【連絡先】 018-853-8686・018-833-5809
【開館時間】 午前10時から午後6時まで
【休館日】 不定休(ただしメンテナンスなどで臨時に休館になる場合がありますので事前にご確認の上お越しください。)

大館樹海ドーム

80599143

設計者は伊東豊雄氏と竹中工務店。

地元の秋田杉を約25,000本使用した世界最大級の木造ドーム。

naikan700.3

下部のRC斜め柱とその上を覆う膜屋根が非常にシンプルな外観をつくり出しています。

内部も木のダブルトラスとシングルが交差する姿があらわれており、その間から膜を透過した柔らかく優しい光が差し込みます。

【名称】 大館樹海ドーム
【住所】 秋田県大館市上代野字稲荷台1-1
【連絡先】 0186(45)2500
【開館時間】 9:00~21:30午前10時から午後6時まで
【休館日】 毎月第2・第4月曜日(祝祭日のときは翌日)12月29日~1月3日

国際教養大学図書館棟

9302921_d5_20110205

設計者は、仙田満+環境デザイン・コスモス設計共同企業体。

就活に強いと噂の大学、国際教養大学のキャンパス増築計画です。秋田市郊外に位置します。

「本のコロセウム」をテーマとした半円形の平面を持つホールが特徴的な図書館棟と扇形平面のレクチャーホールを持つ講義棟がブリッジで結ばれています。

内部は木の架構をあらわしとしており、床も壁もこれでもかというくらい木材が使われていて、まさに木材に囲まれた空間です。

やっぱり秋田は木の建築が多いですね。

【名称】 国際教養大学中嶋記念図書館
【住所】 秋田市雄和椿川字奥椿岱
【連絡先】 018-886-5900
【開館時間】 一般:9:00‐22:00(平日)、9:45‐18:00(土曜・日曜・祝祭日)、在学生:24時間/365日
【休館日】 なし

<岩手県>

あまちゃんのふるさと、岩手県。地味な県という印象はありますが、それぞれの行政が地域のアイデンティティとなるような公共施設を模索しています。

大船渡市民文化会館・市立図書館(愛称:リアスホール)

ofunato_top-600x402

設計者は新居千秋都市建築設計。

リアス式海岸で有名な大船渡市につくられたホールや図書館などが入った複合施設です。

「リアス式海岸」や「穴通し磯」といった大船渡市の地形等をモチーフとしており、岩肌の荒々しさを感じさせる空間となっています。

2-600x416

ホワイエやレストランの吹き抜け空間が大迫力。動線も回遊性を考えたものとなっていて楽しいです。

【名称】 大船渡市民文化会館・市立図書館 リアスホール
【住所】 岩手県大船渡市盛町字下舘下18-1
【連絡先】 0192-26-4478
【開館時間】 午前9時から午後10時
【休館日】 毎週火曜日、年末年始(12月29日から1月3日まで)

北上市文化交流センター さくらホール

03206cc3362063623_1

設計者は久米設計。

楽器演奏の練習や、手芸、工作等様々な用途に対応する21室の大小異なるアートファクトリーと呼ばれる小さな小部屋が大空間にちりばめられており、施設内が小さな街になっているような構成が素敵なホールです。

sakura005

中に入ってみると、とにかく色々な場所でたくさんの人の活動が見えて楽しい!

これは公共施設として素晴らしいあり方だと思います。

【名称】 北上市文化交流センター さくらホール
【住所】 岩手県北上市さくら通り二丁目1番1号
【連絡先】 0197-61-3300
【開館時間】 午前9時から午後10時まで
【休館日】 年中無休

<山形県>

山形県は歴史的な建造物がたくさんあり、それぞれの地域で特徴があります。現代でも、多くの建築家が山形の地で素晴らしい建築を設計しています。

土門拳記念館

R0015502

設計は谷口吉生氏。

湖のほとりに佇むこの美術館。室の内外を縫うように配された動線から、湖が見えたり、中庭が見えたりと、随所に見られるこだわり。谷口さんは、この設計で、日本建築界における最高の賞といわれる第九回吉田五十八賞を受賞しました。

【名称】 土門拳記念館
【住所】 山形県酒田市飯森山二丁目13番地
【連絡先】 0234-31-0028
【開館時間】 午前9時〜午後5時(午後4時30分まで入館)
【休館日】 4月〜11月までは無休です(ただし、展示替えのため臨時休館することがあります。)、年末年始休業、12月〜3月の期間は毎週月曜日休館(祝日の時は開館し、翌火曜日に休館となります。)

最上川ふるさと総合公園センターハウス

065

設計者は内藤廣建築設計事務所。

最上川沿いに整備された総合公園内につくられたセンターハウス。

三日月のような平面で、全面ガラス張り、屋根は逆円錐形をしています。

005

建物は、2階建になっていて、丘に一部埋まった形になっているため、丘の上から入ると2階、下から入ると1階という設計です。

屋根までガラスで出来ており、さながら温室のようです。

【名称】 最上川ふるさと総合公園センターハウス
【住所】 山形県寒河江市大字寒河江字山西甲1269
【連絡先】 0237-83-5195
【開館時間】 午前9:00から午後18:00まで
【休館日】 12月1日から翌年の3月31日までの月曜日(月曜日が休日の場合はその直後の休日でない日)及び12月29日から翌年1月3日まで。

<宮城県>

宮城県は東北6県の中心的な存在ということもあり、文化施設が一番多くあります。大小様々な建築が、それぞれの場所と呼応して、美しい風景を形作っています。

リアス・アーク美術館

201305071634367bb

設計は石山修武氏。1994年開館。

主に現代美術を取り扱いつつ、地域の民俗資料も取り扱う珍しい美術館。

様々な要素が設計に取り入れられており、一見すると、どのような形をしているのかわからない。建物自体が微妙に傾いていたり、曲面だったりして一筋縄ではいかない建物です。 外壁はアルミ合金で、一部、曲げ加工を行う造船技術により造られています。

リアス・アーク美術館は3.11の津波により被災しています。その後、約2年間行った震災被害記録調査活動の成果は、「東日本大震災の記録と津波の災害史」として常設展示となっています。

【名称】 リアス・アーク美術館
【住所】 宮城県気仙沼市赤岩牧沢138-5
【連絡先】 0226-24-1611
【開館時間】 9:30〜17:00(最終入館 16:30)
【休館日】 月・火・祝日の翌日(土日を除く)

菅野美術館

page5-1008-full

設計者は阿部仁史氏。

丘陵地に立つ小さな美術館です。この美術館のデザインの特徴は、9点の彫刻と深く結びついて、彫刻と部屋が一体となっていること。

内部空間は、9つの彫刻に対応するように小空間が存在し、その小空間をら旋状に巡ります。直立する壁はほとんどなく、ところどころに開けられた窓から、太陽光のスポットライトが届きます。

コンパクトな空間の中に、詰め込まれた緻密な設計が、とても面白い建築です。

【名称】 菅野美術館
【住所】 宮城県塩竈市玉川3−4−15
【連絡先】 022-361-1222
【開館時間】 10:00~17:00 (16:30まで入館受付)
【休館日】 月曜火曜(但し祝日の場合は開館し、翌日休館) 年末年始

感覚ミュージアム

00000782

設計は六角鬼丈計画工房。2000年6月開館。

感覚ミュージアムは、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚といった五感をテーマとする、かなり珍しいコンセプトのミュージアム。ここは展示内容がかなり特殊です。

kankaku10

ダイアローグゾーン(身体感覚空間)とモノローグゾーン(瞑想空間)の2つのゾーンに分かれた館内には、ハート型のドームで音と光に包まれて精神浴をする「ハートドーム」など、音を聴いたり、手で触れたり、香りをかいだりする体験を通し、忘れかけていた五感を呼び覚ますことができます。

建築自体は非常にシンプルで、楕円形の広場を中心として、それぞれの展示がそれに沿って配置されています。子供から高齢者まで、楽しみながらイマジネーションを高めることが可能です。

【名称】 感覚ミュージアム
【住所】 宮城県大崎市 岩出山字下川原町100
【連絡先】 0229-72-5588
【開館時間】 9:30~17:00(最終入館16:30)
【休館日】 毎週月曜日(祝日の場合はその翌日)

せんだいメディアテーク

6555836

設計は伊藤豊雄氏。

チューブが床を貫いている構造と「メディアテーク」というコンセプトが目新しく、世界的な名建築と評価されています。メディアテークとは、図書館やギャラリー、スタジオなどの施設からなり、「全ての人が自由に情報を使いこなせるようにお手伝いする」ための公共施設です。

各階で照明の色が異なるのもまた一段と綺麗ですね。ふらりと立ち寄ると、目的とは違う活動をしている人々がたくさんいて、いつ行っても刺激がもらえる公共施設になっています。

【名称】 せんだいメディアテーク
【住所】 宮城県仙台市青葉区春日町2-1
【連絡先】 022-713-3171
【開館時間】 せんだいメディアテーク: 9時から22時まで
仙台市民図書館・映像音響ライブラリー: 10時から20時まで (土曜・日曜・休日は18時まで)
【休館日】せんだいメディアテーク: 保守点検日(1月から11月までの第4木曜日)、年末年始(12月29日から1月3日)
仙台市民図書館・映像音響ライブラリー :月曜(休日を除く)、休日の翌日、保守点検日(1月から11月までの第4木曜日、ただし休日に当たるときは開館しその翌日が休館)、年末年始(12月28日から1月4日)、特別整理期間

宮城県図書館

tosyokan2

設計者は原広司氏。

仙台の北部の住宅街に建てられた巨大な県立図書館です。周辺には自然も多く、図書館のすぐ横にも野山になっており、遊歩道が整備されています。

コンクリートの基壇から金属光沢のある東西に長い特徴的なボリュームが浮いたような形をしており、宇宙船にしか見えません。宇宙船の部分がメインの図書館になっています。

映画「図書館戦争」のロケ地にもなったそうです。

【名称】 宮城県図書館
【住所】 宮城県仙台市泉区紫山一丁目1-1
【連絡先】 022-377-8441
【開館時間】 火曜日から土曜日 午前9時から午後7時まで、日曜日・祝日・休日 午前9時から午後5時まで、子ども図書室はいずれの日も午前9時から午後5時まで、児童資料研究・相談室は火曜日・日曜日・祝(休)日は午前9時30分から午後5時まで、これ以外の日(水~土曜日)は午前9時30分から午後7時まで。
【休館日】 月曜日(月曜日が祝日・休日にあたるときは開館し,その翌日が休館日です)、館内整理日(1月4日)、特別整理期間、年末年始

<福島県>

福島県は、斬新なデザインの公共建築という点では、やや数が少ない印象がありますが、歴史的な街が多く、お酒も美味しい!観光地としてはかなり素敵な地域です。

アクアマリンふくしま

Aquamarine_Fukushima_20100124

設計者は日本設計。

いわき市の小名浜港、海に面して建つ水族館です。

水族館しては、かなり攻めたデザイン。造形的にはかっこよいし、納まりも抜群で、組織設計事務所ならではの完成度。

水族館としては、巨大な水槽があるわけではなく、展示内容に驚きのある工夫がなされているわけではありませんが、お客さんが見たいものは大体網羅しており、面積としてはかなり大きいので、十分見ごたえのある水族館です。

【名称】 アクアマリンふくしま
【住所】 福島県いわき市小名浜字辰巳町50
【連絡先】 0246-73-2525
【開館時間】 通常期(3月21日~11月30日):9:00~17:30 、冬期(12月1日~ 3月20日):9:00~17:00(最終入館時刻は閉館1時間前まで)
【休館日】年中無休

最後に!!

「東北って正直あんまりよい建築ないよね」って考えているあなた!

確かに有名な公共建築がひしめいているわけではないけれど、それなりにあるんだよということをご紹介したくて記事を書いてみました。

本当はもうちょっと紹介したい建築はあるんだけど、公共建築ではないということと、力尽きたのでひとまずここまで。

やっぱり建築ってお金がかかるから、お金もちの行政が贅沢な建築を作るのは当たり前。でも、東北にはそれほど潤沢な資金は少ないので、低予算で良い建築をつくる知性が垣間見えてとても勉強になります。

皆さんも、もし東北地方に旅行や出張でくることがあれば、これらの建築をご覧になってみては!きっとなにか得るものがあるはずですよ。


- sponsored link -


鷹h氏 (@noaru_takahshi) の戯言

鷹h氏
次回は被災地の新しい建築・街づくり編をお伝えしたいと思います!

オススメ記事

1 個のコメント

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です