
鎌倉の鶴岡八幡宮の境内に坂倉準三設計の「神奈川県立近代美術館 鎌倉館」があります。
この建物、2016年1月で一般公開を終えてしまうそうなのです。美術館としての鎌倉館閉館については以下の発表が出ています。
神奈川県立近代美術館 鎌倉(略称:鎌倉館)の閉館に際しまして
国史跡に指定された鶴岡八幡宮境内では、史跡にそぐうもの以外の現状変更が認められず、老朽化が顕著になったこの建物では美術館として改修する事が難しい、と言うのが正式な理由だとの事。
近代建築の名作中の名作。建築学科時代に何回も見に行った建物。この建物に入れなくなってしまうなんて。。。さみしすぎる!
展覧会としての一般公開は1月31日まで。4月以降は美術館としては一般公開をやめてしまうかもしれない建物である「神奈川県立近代美術館 鎌倉館」へのお別れを告げに鎌倉に行ってきました!!
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展覧会の概要

『鎌倉からはじまった。1951-2016 PART 3:1951-1965 「鎌倉近代美術館」誕生』
会場:神奈川県立近代美術館 鎌倉/鎌倉別館
期間:10/17-2016/1/31
当日の様子をレポート
それでは訪問した日の様子を簡単にご紹介します。

エントランス。大階段の中心に立つ一本の柱が印象的。

当日は大盛況の美術館。

階段の手すりが地面から少しだけ浮いて、切り離されている。

2階のテラスから中庭を望む。

中庭。イサムノグチの彫刻で記念写真を撮る人たち。

2階から1階ピロティに降りる階段。

くの字に曲がった手すりがなんとも洒落ている。

大きな上部ヴォリュームを細い繊細な柱で浮遊させるような建築。

この岩の下に基礎があるのだそう。こういう気遣いがニクい。

天井が水面を反射した光に照らされてとても綺麗。

ピロティの天高と上部ヴォリュームのスケール感。

鎌倉館へのメッセージカード。鷹h氏も書きました。

終了まであと16日!!
最後に!!
所蔵品の展示も見ごたえありますが、初期の頃の展覧会ポスターや鎌倉館の模型や図面、家具の展示も必見です。
かなり人で混み合っておりました。展示も行列が出来ていてゆっくり進んで行く感じです。皆さんがお別れにきているようです。
一般公開は後少し。本館棟自体は、保存されるそうなので、外観は見ることができると思いますが、中に入るのは難しいかもしれません。
ありがとう!!神奈川県立近代美術館 鎌倉館。