やあやあ、アクアポニックスが趣味の鷹h氏(@noaru_takahshi)だよ。
水槽で観賞魚や水草を飼育することはアクアリウムと呼ばれています。ペットショップや水族館なんかで展示されている水槽はキラキラしていてきれいですよね!
私のやっているアクアポニックスはこの魚を飼育する水槽とは別にもう一つ水槽を作って、そこで植物を育てる試みです。
魚が出したフンが植物の栄養にもなって、一石二鳥でバランスがとれていいよね!という考えに基づく試みで本格的な農業にも採用されている方法です。
もっとわかりやすく表現すると、家庭用ビオトープ。小さな生態系を自宅に作り出すという農法です。
いわゆる農法としてのアクアポニックスでは、魚は金魚、鯉、ティラピアという超丈夫かつ大食漢なお魚さん達を育てながら、野菜をガンガン栽培していくわけです。
でも家庭でアクアポニックスをやるなら、アクアリウムと同様に、やっぱりインテリアとして美しくないと!!
そこで私が提唱するアクアポニックスでは熱帯魚飼育で植物を栽培します。
実際、家でゆらゆら泳いでいる熱帯魚たちと日々育っていく植物たちを見ているとかなりの癒し効果+オシャレ演出効果があります。
ということで、今回から3回に分けて、美しいアクアポニクスづくりのために必要な情報として、
- 初心者でも維持管理が楽な熱帯魚
- 見栄えがとてもかわいい水草
- 水温25℃前後のアクアポニックスで育つ野菜・植物
の3編を整理していきたいと思います!
ちなみに水草と別水槽で栽培する植物は成長に必要な栄養素がかぶってしまうという恐れがありますので、下部水槽はがっつりとした水草は植えない方針とします。
今回は、第1弾である熱帯魚編!
植物達の栄養を出してくれるのもお魚さん達ですし、メインの水槽をオシャレにするにもお魚さんたちが主役です。
初心者が飼育する魚として求められるのは、水質に対する順応性が高く、丈夫であること。また、魚同士がケンカしてボロボロになる姿を見たい人もいないと思うので、あまり争いを好まない魚種を選択するのが良いですね。
- 淡水魚であること
- 水質にうるさくない
- 温和な性格で協調性が高い
- 「熱帯魚」を飼育する喜びを簡単に味わえる
- その魚を入れることで、水槽全体が華やかになる
上記の条件に該当するお魚さんを対象として、小学生のころから熱帯魚を飼っている私が『初心者でも飼いやすい丈夫で美しい淡水熱帯魚』をメモしておこうと思います。
初めてでも手を出しやすい金魚鉢サイズ〜60cm水槽までで飼育できる丈夫な熱帯魚限定なので、これを機にアクアリウム、アクアポニックスを始めてもらえたら嬉しいです!
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おすすめの小型熱帯魚15選!
可愛らしくて、混泳も出来て、丈夫な魚を中心にご紹介していきます!
1.カージナルテトラ
定番の熱帯魚!
近縁種のネオンテトラに似ていますが、赤が腹部まで周り、より青と赤のコントラストがはっきりしています。違いがわからないと言われますが、よく見るとちょっと違いますね。あと、ネオンテトラより少し大きく長く成長します。
数が少ないと物陰に隠れがちなので、ある程度数を入れて群れを作らせた方が見栄えがします。性格はおとなしく混泳させやすい魚です。同じサイズのテトラやラスボラの仲間と相性が良いです。少し大きな魚と泳がせるとよりまとまって群泳するようになります。
小さい魚だから、30cm水槽でも10匹くらいまでは十分飼えます。養殖ではなく、主に、現地で採集されてたものが流通しています。
2.ラミーノーズテトラ
テトラの中では結構大きくなる魚。
群泳しやすい熱帯魚はそれなりにいますが、このラミーノーズテトラはその中でもより群泳しやすい種です。
通常10匹以上一緒に飼って上げないと思った様に群泳しませんが、この種は3匹でもかたまって泳いでくれます。
また、真っ赤な顔に白と黒のストライプの尾びれが特徴で水草水槽によく映えます。
穏和な性格なため、混泳自体は問題ありません。
しかし、先程も書いたように餌に対して貪欲な種なため一緒に混泳する種には注意が必要です。
餌を捕るのが苦手な種・餌を食べるのが遅い種などと混泳にはそれらの種に餌が行き渡るよう工夫が必要です。
3.アカヒレ
中国原産のメダカであるアカヒレ。
その名の通り、尾ヒレが赤いことから命名されました。熱帯魚の中でもマジで至上最強レベルの生命力で、定番のパイロットフィッシュです。水温の変化、餌不足、水の汚れ、なんにでも強いです。
オスの求愛や威嚇の際に行う、ヒレを広げてぱたぱたと動かす動作が印象的。
コイ科に属し、中性~弱酸性の水質を好みます。寿命はおよそ2~3年です。
4.アフリカンランプアイ
目が青く光っていることから「ランプアイ」と呼ばれ、青く光る点が群れて泳ぐ姿はとても美しいです。
水槽レイアウトを行う際には大きいものと小さいものを混在させて「遠近感」を出すことで雰囲気が仕上がるのですが、体長が小さいアフリカンランプアイを泳がせれば、遠近感をよりいっそう際立出ること間違い無し。
性格は非常に温和ですので混泳は問題ありませんが、体が小さいため、他の魚に食べられないかどうかを確認して下さい。
5.ラスボラ
パッと見ラスボスに見えますが、ラスボラです。
見た目はちっちゃいけどむっちゃ強い魚です。放置された水槽で最後に生き残るのは大体ラスボラかアカヒレ。
ただ元気すぎてよく水面から飛び出して床に干からびていることがあります。水槽のフタは必須。
初心者用の熱帯魚としてペットショップでもよく売られています。
オレンジ色で水草水槽にとても映えるし、比較的他種との混泳も容易だからオススメです。
6.ゴールデン・ハニードワーフ・グラミー
グラミーは見ていて飽きない。少し大きめですが、混泳もできるし、何よりオシャレ!
非常にメリハリのある泳ぎ方が特徴で、少し動いたかと思うと、ピタッと止まるような独特な泳ぎ方をします。
触覚のような腹ビレをひょこひょこと動かし、他個体やエサを確認するような行動が見られます。それがとりわけ可愛らしい。この種の見所です。
人に対しても馴れやすいので、しっかりとエサを毎日与えているとその行動を覚えるようで、水槽に人が近づいただけで集まってくるようになります。
ゴールデン以外でも、ドワーフグラミーの種類は4cm程度までしか大きくならないので、小型水槽でも十分飼えます。(もちろん水槽の大きさに余裕があるに越したことはありません。)
群れる傾向が少なく単独行動をするタイプの魚でありながら、色鮮やかで小型というキャラクターはなかなか貴重。
小さめの水槽であっても数匹入れるだけで、色彩的に美しく、魚一匹ごとに個性があり愛着が持てる水槽を作り上げることができます。
7.トランスルーセント・グラスキャット
トランスルーセントグラスキャットは、透明な体を持つことで有名です。
東南アジアに生息するナマズの一種で、その特徴は何といってもこの透明な体。
ここまで透明感のある魚は深海魚以外にはほとんどいません。しかもこの魚、ただ透明感を楽しめるだけではなく、光の当たる角度によって、透明な筋肉がプリズムのような効果を生み、虹のように輝きます。
群泳する姿が神秘的なので、複数匹は入れたいところ。いかんせん透明なので、色が足りない場合はネオンテトラ等の無難なカラシン種と混泳させてもOKです。
見かけによらず結構丈夫なところも高評価。
8.グッピー
熱帯魚といえばグッピーっていうくらい有名なお魚ですが、その魅力はなんといってもその派手さ。
他の魚に比べ、しっぽが大きい種類が多く、その尻尾を優雅に揺らして泳ぐ姿は華麗の一言。そしてグッピーは品種改良が重ねられて多種多様存在しており、コレクション性が高い種と言えます。
初心者入門編としてよく紹介されるグッピーですが、実は、向いている水質は「中性〜弱アルカリ性」となり、弱酸性が基本の水草水槽には不向きなところがあります。
ただ、野良グッピーがgoogleのCMで話題になっているように、野生化出来るくらいには強い魚ですので、弱酸性に慣れてしまえば長期に渡り飼育可能です。
ただし、弱酸性が最適な環境ではありませんので、その水質で育てていくと慣れる前に徐々に弱ったり病気になって死に至りやすくなってしまうこともありますので多少注意が必要です。
また、グッピーは上層を泳ぐ習性をもつため水槽には蓋をしないと飛び出してしまいます。
性格は温和ですので混泳は問題ありませんが、ヒラヒラとした尾びれが他の魚にちぎられてしまったり、尾びれが他の魚に比べ圧倒的に大きく綺麗すぎるため、他の魚と混泳させると正直目立ち過ぎかなと思います。
群泳するタイプの熱帯魚の中にいれるよりは、派手目な魚を数匹づつ入れるタイプの水槽にオススメです。
9.ミッキーマウスプラティ
丸くてかわいい形と尾部のミッキー柄で人気なミッキーマウスプラティ!
とても丈夫なので、パイロットフィッシュとしても有能。
オスは4cm、メスは6cm程度と大きさに差があるため、オスとメスの見分けが簡単につきます。
珍しい熱帯魚で、卵ではなくいきなり稚魚を産みます。いつのまにか稚魚が大量に増えてるなんてこともあって、嬉しいですね。プラティは卵胎生メダカの仲間なので、中性~弱アルカリ性の水質にしてあげてください。
アカムシやイトミミズなどの生餌が好物ですが、人工飼料もよく食べてくれます。平均寿命はグッピーとほぼ同じで、1~2年ほどです。
10.ブラックモーリー
モーリー先生はマジで神。
全身真っ黒で、丸みを帯びていて、ヒョコヒョコ動くので可愛いし、雑食性なので藻類や、水槽に生えるコケも食べてくれます。水槽の中をきれいにしてくれるので人気が高い品種です。
ブラックモーリーも卵胎生メダカなので、水質は中性~弱アルカリ性を好みます。モーリー先生もいつの間にか稚魚をたくさん生んでいることがあります。オスは背びれの縁が黄色になっています。平均寿命はおよそ2年程度です。
シルバーモーリーは色違いなだけで基本的には一緒です。
11.コリドラス
コリドラスの良いところは、持ち前の愛らしさ。
底面にいるので、他の魚と混泳しやすいです。上層を小魚たちが素早く泳いで争ってる中、コリドラスは底でヒョコヒョコのんびり。
底に落ちた餌を勝手に食べてくれるお掃除屋さんなので、餌の種類はあまり神経質にならなくても大丈夫。
ただ、上層の魚で餌を食べきるようであれば、余分に餌を入れるか、コリドラス専用のタブレット餌を買いましょう。
『青コリ』『赤コリ』『白コリ』といった様々な種類のコリドラスが存在するのもファンが多い証拠です。
12.オトシンクルス
オトシン先生も優秀なお掃除部隊です。
オトシンクルスはコリドラスになんとなく似ていますが、近縁のナマズの仲間です。
壁面にへばりついて藻を食べる習性があるのがなんともかわいい。。
正直、藻の除去に関しては気休め程度ですが、モグモグしてる姿が素敵なので2〜3匹いると癒されます。
13.サイアミーズフライングフォックス
他のお掃除部隊がなかなか食べてくれない黒ヒゲ状のコケを食べてくれることで、一躍有名になった魚。
黒ヒゲゴケ以外にも茶ゴケや糸状のコケも食べてくれます。
成魚になると多少縄張り意識も出てくるので、他の魚にちょっかいを出す時があるので注意。
14.ミナミヌマエビ
熱帯魚じゃないっていうツッコミは置いておいて。。。
水槽お掃除部長のミナミヌマエビさんです。ピロピロと手足を動かしてみるみるうちに藻を食していきます。
お掃除屋さんとしてはエビの仲間のヤマトヌマエビの方が優秀ですが、私はミナミヌマエビの方が好きです。
なぜならヤマトヌマエビと違ってミナミヌマエビは繁殖可!
じゃんじゃん子供が増える。そして子供が食べられる。。
15.イシマキガイ
これも熱帯魚ではないですが、最強のお掃除屋さんなので紹介させて下さい。
イシマキガイのすごいところは水中に存在しているアオコも濾過してくれるところ!
アオコが発生すると一気に水質が悪くなるので、日頃からの予防が大切です。
見た目は地味ですが、お掃除屋さんとしてはプロの領域。
しかも、淡水だと増えていかないのも魅力です。
最後に!!
淡水熱帯魚ポニックス、いかがでしょう。癒し効果はばつぐんですよ!!
スタートに少しだけお金と手間がかかりますが、飼い始めると毎日魚と植物の生長が楽しいですし、手入れもそれほど必要ありません。
餌も一個買えば数ヶ月は持ちますし、水替えも週1。大きな水槽と大きなフィルターで安定すれば、加水だけで水替えが不要な環境を作ることもできます。
ポンプとライトとヒーターによる電気代は多少かさみますが、メンテナンス費はそれほどかかりません。
一番の問題は高重量のため、なかなか移動できないことでしょうか。。。
なんとなく地味でお金がかかるイメージだからなのか、アクアリウム人口も、どんどん減ってきている様子。
一人暮らしの寂しい部屋を明るくしたり、お子さんの教育にも素晴らしいアクアリウムに是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか!!楽しいですよ!!!