やあやあ、能ある鷹h氏(@noaru_takahshi)だよ。
先日、家の引越しが完了したわけですが、引越しの中で一番大変だったことは間違いなく水槽の引越しでした。。。
私の水槽は60cmのスタンダード水槽と上部にあるスリム水槽の2台ですが、 その2つだけでもなかなかの労力と時間がかかりました。。。
水槽の引越しは、アクアリウム用品の掃除から生体の扱いまで作業量が多いのが特徴です。
私の場合はこれを機に一旦水槽をリセットしたので、新居での設置作業は発生しませんでしたが、新居でも継続して環境を続ける場合はもっと時間と労力が必要になります。
今回は同じ悩みをもつ方のお役に少しでもたてれば、そして私自身の次の引っ越しにも備えて、ということで水槽の引っ越しの方法をメモしておこうと思います!
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水槽引越しの条件
まずは引越した水槽の主な内容は以下のとおり。
- 全て自分の手でモノを運ぶセルフ引越し(詳細は過去記事参照)
- 水槽は完全リセット
- 生体は車で2時間ほどの実家に寄贈
- 60cmスタンダード水槽(熱帯魚水槽)
- 60cmスリム水槽(ハイドロボールにてスイカを育成)
- 水量は合計100L程度
- 底床はソイル→廃棄
- レイアウト素材は主に流木
- 生体はネオンテトラ20匹、ラスボラ10匹、コリドラス4匹程度、オトシンクルス5匹程度
- 水草は主にスクリューバリスネリア
私は一度完全に水槽をリセットしたので、それほど大変ではなかったですが、これが生体そのまま新居への引越しとなると気を使う部分が増えます。
本来は新居でもすぐに水槽を始めたかったのですが、
- 水槽台等の家具を新調したかった
- 若干水質が悪くなっており、コケの発生も考えるとリセットした方が都合がよい
- レイアウトが気に入らなかったので新しいレイアウトに挑戦したかった
- 引越しの手間を出来るだけ軽減したかった
の4点を理由により水槽の完全リセットを決断したのでした。
引越しは計画的に!
水槽の運搬云々の前にまずは引越しの計画を立てる必要があります。
水槽の荷造りが間違いなく一番時間がかかるので、それ以外の家財の荷造り計画は早めに行っておきましょう。
無計画な引越しをすると途中でお手上げ状態になります。水槽には生体がいますので、安全に引っ越しが完了するように細心の注意を払いましょう。
引越し計画は紙にリストアップしておくと失敗が少ないです。
引越しで必ずやらなければならない作業、ついでにやっておきたい作業、買わなければならない物品、運ぶ物品等をリストアップしておきます。後々の計画も立てやすくなり、買い出しに行く手間も最小限に抑えられます。
私が考えた段取りは以下のとおりです。
1.水槽のリセット
最初に水槽を完全リセットします。リセットの段取りをご説明します。
①流木や石といったレイアウト素材を撤去
まずは、水を濁らせないように、そ~っと、レイアウト素材を撤去します。
ソイルを使用している場合、最終的には視界不良になるほど濁ってしまいます。
この段階で水を濁らせてしまうと、後々の作業に支障が出るので、できるだけ濁らさないように!!
②生体(魚やエビなど)を救出
次に、魚とエビなどを出来る限り救出します。
ただ、この段階ではまだ水草も青々と茂っているでしょうから、小さい魚やエビは救出困難だと思います。
この段階では動きの遅い魚など、捕りやすいものだけ捕ります。
③水草を思い切ってかつ丁寧に抜く
水草を引っこ抜きますが、思い切りかつ丁寧に行います。
水が濁るのは気にせず、思い切って雑草抜きのように抜いていきましょう。
ただエビや貝がついていたり、魚が巻き込まれたりしない丁寧さは必要です。
④一旦休憩、水を回して濁りを取る
この段階ではもはや水が濁ってなにも見えない状態なので、一旦休憩。
フィルターで水を回して、濁りが落ち着くのを待ちます。
半日である程度透き通ります。残された生体がいるのでヒーターは入れたまま!!
⑤残った生体を救出する
しばらくすると、濁りがとれてきます。水槽内は残った生体が残るのみ!!
これなら掬いやすいので、好きなだけ残された魚やエビたちを救出してください!
逃げられないように素早くネットを動かしてね!!
⑥飼育水をビニール袋に入れて、その中に魚・水草を入れる。
ペットショップで生体を買うときの要領ですね。
水温変化を防ぐため、発泡スチロール箱に詰めるとなおよし。
⑦熱帯魚を移動させる
幸運にも家の近くにある実家に熱帯魚水槽があったため、そちらに熱帯魚を移籍させてもらうことにしました。
もし移籍先がない場合はこの項目を飛ばしてください。
⑧上部水槽の植物の植え替え
上部水槽のプランターは下部に穴が開いており、水をためたまま搬送するのが困難ですので、植物は別のプランタに移動しておきます。
せっかくスイカの花が咲いたのに!!水耕栽培が続けられず悔しい!!
⑨最後に水を抜いてソイルを掬い出して終了
無事に生体を救出することができたら、最後は水を抜いてソイルを掬い出してリセット終了!!お疲れさまです!
砂利であれば洗って新居でも再利用可能ですが、長年使用したソイルの場合は廃棄してしまってもよいかもしれません。
ここまで半日くらい経過しました。
2.アクアポニックス設備の解体・運搬
水槽のリセットが完了したらその後は設備の掃除・解体です。
具体的には、
- 照明を解体⇒掃除⇒梱包
- 濾過ポンプを停止⇒配管パイプの解体⇒掃除⇒梱包
- ヒーター・サーモを停止⇒掃除⇒梱包
- 流木や石などのレイアウト素材を発泡スチロールや新聞等で梱包
- 水槽を空にし壁面についたコケなどを掃除
- 水槽・水槽台をクッション材などで保護(購入当時の段ボールを残しておくと楽)
- 梱包した物品を車に詰め込む⇒新居へ運搬
という感じですね。ここまでリセットと併せて丸一日かかりました。
3.水槽の荷造りの補足
水槽の引越しそのものも大変ですが、実際には水槽以外の家財道具の引越しも同時に行わなければならないのでもっと大変になります。できることなら水槽の荷造りは一番最後にまとめて作業したいです。
そして、仮に引越業者に頼んだ場合でも水槽は別料金だったり引き受けてもらえないところも多いようです。
私の場合は引越し業者を介さず、全てセルフ引越しだったので時間的制約はあまりありませんでした。1日目は水槽以外の通常の引越し、2日目は水槽関連の引越しとしました。
ちなみにコンパクトカーで運搬したところ、水槽と水槽台も一度に運ぶことができず、まず水槽と器具類、レイアウト素材等を運び、その後水槽台と生体を運ぶという感じで2度車を走らせました。
実際に引越してみて感じたのは、出発までにその他の荷造りをいかに早く終わらせるかが大事ということですね。出発が遅れると色々な作業もどんどん遅延しますから、前日までにできる限り準備しておきたいところです。
4.生体を新居に持っていく場合の補足
この場合は、元々使用していた水槽の水をある程度新居に運び出す必要があります。
ポリタンクでもよいですし、大き目のビニールパックでもよいです。
また底床のソイルや砂利にも多数のバクテリアがいますので、土嚢袋に詰め込んでそのままの形で持っていくのがよいと思います。
最も重要なのは新居でお魚が快適に活動を続けられることなので、まずは30cm~45cmの小型水槽に魚たちがしばらく住める環境を作ってあげてそのまま搬送するのが安全だと思います。
水槽のリセット引越しに便利なアイテム・コツ
基本的には上の作業内容のまとめに従って作業をすれば良いのですが、その中でも特に役に立つと思われるアイテムやコツです。
熱帯魚用ネット
![]() 観賞魚用 高級ネット M 細目 網 ネット 関東当日便 |
これを持っていないアクアリストはいないと思いますが、生体を捕まえるのに必須です。
小さめのネットと大きめのネットがあうと対応しやすいかも。
パイプ洗浄用ブラシ
![]() スドー おそうじブラシ パイプ用 関東当日便 |
これも持っていないアクアリストはいないと思いますが、パイプを掃除するためには必須の掃除グッズです。
スコップ
![]() コトブキ K-160 水切り抜群スコップ 《小型水槽にも使えるコンパクト設計》【熱帯魚 水槽 お掃除用品】 |
これはソイルを掻き出すのに使用するアイテムです。ソイルは水を含んでいるので、重さを減らすためにも穴が開いているスコップがよいと思います。
ビニール袋
![]() システムポリマー U-7 金魚 中 100P (ビニール袋 ごみ袋 アクアリウム 移動 厚手 金魚すくい 袋 縁日用品)【単】 |
生体の引越しの際に使います。ペットショップのようにビニール袋を輪ゴムで閉じるのもよし。
ジップロックだと輪ゴムを使わずに入口を閉じるだけで水漏れしないので便利です。
コンパクトエアーポンプ
![]() 日本動物薬品 ニチドウ どこでもポンプ 関東当日便 |
私は車で2時間程度の距離の引越しだったので使いませんでしたが、生体の輸送中の酸欠が気になるのであれば、携帯用エアーポンプが必要になってきます。
コンパクトなエアーポンプは電池式のものもありますが、割とうるさいです。
手動式のエアーポンプは静かでかつ 「電池がなくて動かない!」なんてこともないのでおすすめ。
土嚢袋
![]() トラスコ TRUSCO 土のう袋 10枚入り 48cm×62cm TDN-10P |
引越しだけでなく、使わなくなった底砂の保管にも土嚢袋は便利!
ホームセンターに行けば10枚で数百円程度と安価で販売しているところも高評価。
土砂を持ち運ぶのにはもちろん、ソイルを捨てる際にも一時的に保管する袋として便利なアイテムです。
最後に!!
以上、大雑把になりましたが水槽のリセット・引越し方法をまとめてみました。
もし引越しされる場合には、やはりしっかりとした計画をもって事前に頭の中で何回もシミュレーションしておいた方がいいと思います。
大変な作業ですが、大切に育ててきた生体も気持ちよく引越しできるように頑張りたいですね!